第八話「懸念」~アルコールが人体に及ぼす影響~
エレン「うぃ~~~…ヒック………ギャハハハ」
アルミン「エレン、減量中のわりにこのお盆期間中飲みすぎじゃない?」
ミカサ「本当に。痩せる気あるの??」
エレン「だ~~~いじょうぶだって!飲んでるのもハイボールだし
糖質ほぼ含んでないだろコレ!!ゼロカロリーゼロカロリー!!!」
アルミン「…エレン、確かにウイスキーなんかの蒸留酒は糖質も少ないし
太りにくいとはいえるけど…」
ミカサ「アルコールにもカロリーはあるし、肝臓を酷使するから健康にも悪いし
太りやすいともいえる……」
エレン「………な、なんだって!?」
肝臓に運ばれたアルコールは
酢酸とアセトアルデヒドに分解されます。
健康意識の高い人は、アセトアルデヒドという言葉に聞き覚えがあるかもしれません。
このアセトアルデヒドや酢酸は血液に乗って全身を巡り、
筋肉や脂肪細胞によって水と二酸化炭素に分解されます。
しかし、1回では分解しきれず余ったアルコールやアセトアルデヒドは
肝臓に戻ってきます。
このアルコールの分解が間に合わず、血中に残ったままになるのが
二日酔いとよばれる症状です。
はっきり言いましょう。
アルコールは体にとって毒なのです。
エレン「そうだったのか…」
エレン「でも、酒は百薬の長って言うだろ!?」
アルミン「確かにそういうこともあるね。肝臓の許容量を超えなければ…だけど」
エレン「ふぅん、肝臓の許容量ってどれくらいなんだ?」
アルミン「ざっとこんな感じかな」
エレン「ちょ…ちょっとまってくれ!!すくなっ!少ないぞ!!」
エレン「このアルコール量ってどうやって計算してるんだ!?」
アルミン「これはね…」
アルコール量の計算は
飲み物(ml)×アルコール度数(%)×0.8
で算出できます。
例として
先ほどのビール中瓶だと
500ml×0.05×0.8=20g
となります。
ちなみに最近はやりのスト□ングゼロだと…
500ml×0.09×0.8=36g
悪魔の所業ですな。
アルミン「とはいえ、こんなの教えたところでいちいち計算しないだろう?」
エレン「ギクゥッ!!!」
アルミン「だから、お酒を飲むときは2~3杯まで」
アルミン「そうやって思っておけばいいよ」
アルミン「そもそも酔っぱらって声が大きくなってきている時点で
健康的ではなくなってるからね?」
ミカサ「お酒は節度を持ってほどほどに…」
エレン「ぐっ…」
アルミン「あと、空きっ腹に酒は本当によくないから気を付けてね」
エレン「あぁ、確かにお腹が減ってるときに酒を飲むとよく酔うよな」
ミカサ「空腹時のアルコール吸収は食後に比べると3倍速くなる。」
エレン「シャアやんけ」
アルミン「だから、お酒を飲む前は軽く何か食べておくといいよ」
アルミン「肝臓の機能を上げてくれるようなものをつまんでおくと更にいいよね」
エレン「なるほどなぁ…そう思うと居酒屋で先にドリンク聞きに来るのって結構な罠だよな」
アルミン「う~ん、罠というかまぁ…みんな早く飲みたい!!!ってなってるんじゃない?」
ミカサ「ストレス?」
エレン「…かもしれない」