ボディメイク大作戦

ぱぴこのボディメイク道をとくとみよ!

第十六話「決戦」

 

「勝つ意欲」はたいして重要ではない。

そんなものは誰もが持ち合わせている。

重要なのは、勝つために準備する意欲である。

 

 

 

 

 

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午前5時半

 

目が覚める

 

コンテスト当日の朝

コンディションはどうだろうか

 

 

 

前日からの水・塩抜き、カーボアップもあって

身体のハリ感はいい感じ。

筋肉が皮膚に張り付いている感がある。

 

とはいえ腰回りはまだまだ肉が摘まめてしまうし

ここの肉は一体どうすれば落ちるんだ

と、恨めし気に眺める。

 

 

 

 

 

 

 

11時ちょっと前

 

会場前到着。

 

 

なぜか選手宣誓を依頼されていた僕は

先にスタッフの方に軽~く打ち合わせをしたかったのだ。

 

 

僕「こんにちは!今日はよろしくお願いします!!」

 

スタッフさん「こちらこそよろしくお願いします~!

ぱぴこさん!例の件お願いしますよ~~~?wwww」

 

僕「任せといてくださいよwwwwwでね、一つだけ確認なんですけど…

 

ちょっと下ネタ入ってもイけます???」

 

 

スタッフさん「全っ然大丈夫ですwwwww」

 

僕「うはwwwwwwwww把握wwwwwwww」

 

 

 

 

主催者側の言質も取ったことなので

いざ選手宣誓本番。

 

 

 

僕「宣誓!!僕たち選手一同は…

 

 

 

 

 

_人人人人人人_
> 自主規制 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

 

 

 

 

令和2年10月25日 ぱぴこ!!」

 

 

 

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ブラーヴォー!ブラーヴォーー!!

 

 

 

さすが沖縄

そこそこしょうもないことを言っても

温かく受け入れてくれる…

 

本当にこの土地が好きになりそうだ。

 

 

無事(?)に選手宣誓を終え

早速パンプアップに入る。

 

僕が今回出場するのは2つのカテゴリー

 

メンズフィジー

モデルフィジー

 

タイムスケジュールを見ていると

どうやら連戦になる様子。

 

モデルフィジーク出場前の段階で

少し体を温めた後、メンズフィジークまでの間に

しっかりとパンプを深めていかないといけない。

 

 

で、あれば…

 

 

 

あ、もうパンプし始めないとヤバい。

 

 

あわててパンプ作業を開始する。

 

 

コンテスト前のパンプアップに関しては

人それぞれパンプさせやすい部位、そうでない部位があると思うので

パンプさせにくい箇所から始めるのがいいと思う。

 

僕の場合は

 

軽く自重スクワット

(体温を上げる目的)

背中

腹筋

 

 

という具合

僕は背中がパンプさせにくく、

胸が比較的すぐにパンプするのでこういった並びになった。

肩が最後に来ているのは

肩幅の大きさというのが

パッと見の第一印象に影響を与えるので重要度が高く

またステージ袖の狭い場所でもしっかりパンプ作業が行えるから

という理由である。

 

ステージに上がる直前はサイドレイズ

 

これ鉄則。

 

 

これからコンテストに出る方は参考にしてもいいよ(はあと)

 

 

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フルパンプ!!

あわただしくパンプを終えて

ステージコールを待つ

予選ラウンドでは標準的なL字ウォーク

やるのは初めてだが、流れはしっかりと頭に叩き込んできた。

 

シミュレーション通りにこなし

比較審査を待つ。

 

腹筋がツりそうだ。

 

もうヤバい!!

ツる!!!!

 

というところで終了の合図。

ギリギリ持ちこたえた腹筋をさすりながらステージを降りる。

 

 

 

筋肉がツるのは塩と水が足りていないからだと判断して

スニッカーズポカリで流し込む。

 

 

そのままパンプ作業再開

身長別に進行していくので、僕が出るのは後2つ終わってから。

 

 

 あらかじめ決めていた順番で

しっかりパンプアップを行い

 

さぁ、メンズフィジーククラス別!

 

 

 

 

すっかり日の暮れた北谷アラハビーチ。

う~ん……寒い!!!

 

 

寒さに震えながら

 

 無事にステージを降りる。

 

 

エントリーナンバーの都合上仕方のない事だが

序盤にコールされた選手はLウォークを終え、後方にラインナップ(整列)していく。

もちろんラインナップしてから他の選手がLウォークをしている間も

審査員の目に晒されていることを忘れてはならない。

 

むしろ後から出てきた選手と見比べるために自分が意図していない瞬間に

見られている可能性がある。

 

その為、ラインナップしてから規定ポーズでの比較審査が始まるまでの間も

一切気の抜けない状況となる。

 

つまり、前半であればあるほど「待ち」という名の

全身に力を入れている時間が長くなるのだ。

 

もし、これを読んでいるあなたが今後

フィジークなどの競技にエントリーするのであれば

申し込みのタイミングは焦りすぎない方がいいかもしれない。

申し込み順にエントリーナンバーがふられていくとしたら前半になりかねないので。

 

 

そんなメタゲームの話をしながら…

いざ結果発表~~~~~!!!!

 

 

 

2冠達成しました!!!!

 

 

日々の努力が報われた瞬間!

 

 

とても気持ち良かった!!!!

 

 

 

 

 

 

「勝つ意欲」はたいして重要ではない。

そんなものは誰もが持ち合わせている。

重要なのは、勝つために準備する意欲である。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボディメイク競技において重要なのは

ステージに上がる前の準備段階。

 

 

 

 

いかに質の高いトレーニングを実践し

自身が求める栄養素を適切なタイミングで与え

リラックスするときは思いっきり羽を伸ばすメリハリ

 

 

 

 

「勝つ意欲」はたいして重要ではない…

 

そんな一時の炎はすぐに消えてしまう

 

静かに燃える青い炎ほど

 

温度は高い

 

勝つために準備する意欲という

静かな闘志をメラメラと燃やし続けよう

 

更なる高みへ行こう

 

 

 

 

 

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沖縄編終了!

ばいぴこ!